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中能登町の硬派なカフェ クラムボンを紹介するよ その2 ~深堀り編~

中能登町の自家焙煎コーヒー店クラムボンを、「クラムボンを紹介するよ」で紹介したが、そこでは紹介できなかった店主の人柄やこだわりをご紹介いたします。

 

nakanoto.marcy8.xyz

 また、私が考えるクラムボンの楽しみ方をお伝えしたいと思います。

 

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マスターはどんな方? コーヒー愛に迫る

 


二人三脚でご夫婦が始めたクラムボン。
経営者である岡崎夫婦は気軽におしゃべりの相手をしてくれる、とても愛想がよいお二人。
何でも教えてくれて、コーヒーの知識はもちろん、中能登町に関しての情報量も豊富な上に顔もひろい。
お話ししているだけでとっても勉強になります。

 

マスターは、かの有名なカフェ・バッハの田口護さんに師事し、豆の焙煎を1年間猛勉強した経歴を持つ。


奥様も、これまた有名な金沢のコーヒー店”チャペック”で勤めるなど、根っからのコーヒー好きなお二人。


クラムボンを建てる前は、今の店舗から少し離れた実家の納屋で自家焙煎したコーヒー豆の販売をしていたが、平成4年に今の店舗である”珈琲屋クラムボン”をオープン。

 

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 お客さんは入ることができない焙煎室。

 

 

焙煎は奥が深く、終わりがない

 マスターのコーヒーへの情熱は強く、焙煎は試行錯誤の繰り返しで、豆と会話をする毎日だそうだ。

焙煎したコーヒー豆の状態は、その日の季節や天候によって仕上がりが微妙に異なる。

どれだけ同じように焙煎したとしても、まったく同じ味には仕上がらないのだ。

 

その上、豆の種類や産地によっても違った味になってしまうために、できるだけ産地が同一の豆を仕入れた方がブレが少なくて楽なのだが、あえて毎月違う国や地域の豆を仕入れている岡崎さん。

 

異なる豆を積極的に取り扱う事でマンネリを避けているのは、お客さんだけでなく、マスター自身もそうなのだろう。
「何年も焙煎をしていても、答えや正解はわからない。完璧に納得できるコーヒーができたことは、今までに1度もない」と以前に岡崎さんが言っていたことを思い出した。

新たな豆と対峙することで焙煎師としての腕を磨きつつ、チャレンジを楽しむ姿勢はかっこいい。
  

 

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 店内からも焙煎室を見ることができる

 

 

 

道具や機械も大事なのだという。

 
マスターの想いに25年間も応えてきた焙煎機はFUJI ROYAL!
日本社製ですが、最も有名なマシンです。


焙煎方法はバッハスタイルから始まっているが、日々試行錯誤を繰り返しオリジナリティーはとても高い。 

 

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 マスターの相棒、フジローヤル。
 長年使っているので、たまに故障することがあるそうだ。

 

 

焙煎の工程が終わった後は豆を手作業で選別しながら一粒一粒目視でチェックしていきます。
ハンドピックという工程です。


悪い豆が少しでも混じっていると全ての味が台無しになるので、味に悪影響を及ぼす異物を時間をかけて入念に排除していきます。

 

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ここまで来たらあとは淹れるだけ・・・、ではありません。


コーヒーとして飲むためには、豆を粉状に挽く必要があります。
この豆を挽く時に使用する”ミル”に対しても強いこだわりを持っているそうだ。
「生産中止になったけど、このBONMACのミルが一番いいんだよね~」とマスターが以前語ってくれた。
BONMACのミルは、プロにも愛される名機である。

新品はもう見つからないのでいろいろ探しまわるが、中古品でも美品を手に入れるのが困難なのだと言っていた。

 

豆の仕入れから始まり、長い工程を経て、最後はハンドドリップで丁寧に抽出して出来上がり!

コーヒー豆の生産、仕入れ、運搬、焙煎など多くの人の手を経てようやく口にすることができる美味しいコーヒー。
目をつぶって飲むと、夜な夜な作業するマスターの姿がまぶたに浮かびます。

 

 

 

マスターのこだわりを勝手に紹介しちゃいます!

 


マスターのこだわりはコーヒーだけではないんです。


暇さえあれば図書館や本屋に行くほど読書が大好きな一方、自ら楽器を操るほどの音楽好きでもある多趣味なマスターの岡崎さん。
豆を購入すると袋の中にはいっているエッセイ”喫茶いっぷく”は、自信の何気ない日々を綴ったもので、月に2度発行されていて、楽しみにしている人は多い。

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 紙袋の中に豆と一緒にエッセイが入っている

 

 

毎回クスッと笑える人間らしさがおもしろくて私の妻も大好きで読んでいるのだが、現在はなんと第357号(2019年2月時点)。もはや出版出来るボリュームだ。


この他に、日記の替わりとして”野仏三行日記”なるものを書いている。
3行としたところがポイントなのだろう。とにかく継続することに狙いを定めていて、きっちりと3行の更新が毎日続く。ほぼ自分のメモといってもよい内容だ。


これらはすべてアップされているので、ネットから読むことができる。 

  珈琲屋クラムボンの「喫茶いっぷく」  

  珈琲屋クラムボンの「野仏三行日記」

 

 

そういえば、お店にあるオーディオも高級そう・・・。音楽好きなのが分かる。

 

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  シンプルで落ち着きのある店内

 

 

店のこだわりも中々ユニークだ。

 


クラムボンという店名の由来は前に少し触れたが、なかなか面白いネーミングなのでもっと詳しく紹介したい。

 

「クラムボンは わらつたよ」
「クラムボンは かぷかぷ わらつたよ」


これは宮澤賢治の”やまなし”という短編童話の冒頭に出てくる、2匹の子ガニの会話です。
この童話”やまなし”は何十年もの間、小学校の国語の教科書に教材として使われ続けているおはなしで、多くの人が小学生の時に読んでいるはずです。
覚えている人は少ないでしょうけど・・・。

ちなみに私は全く覚えていません。

 

大人になってから読み返してみたのですが、クラムボン?? って何?!
童話の内容すらよく分かりませんでした。
結局クラムボンとは”カプカプと笑っている謎の物体”としか説明できません。


童話とはいえ、小学生って結構難しいものを読んでいるんだなぁと驚きがありました。

現在でも小学6年生の教科書に掲載されています。

 

息子のランドセルから国語の教科書を拝借。↓

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 今でも掲載されている・・!
 「自分で感じたことを、朗読で表現してみよう」とのお題が見える

 

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この教科書を採用している学校は多いので、6年生のお子さんがいたら借りて読んでみるのも面白いですよ。

 

高校生になる私の息子に「6年の時の教科書に宮沢賢治が載っていたのを覚えてる?」と聞いたところ、「んーと、・・・やまなし?」とうっすら覚えていました。


まぁ、私なんかは何度読んでも最後まで意味は分かりませんでしたが、「自分なりの解釈があれば、それなりに深く味わえる」作品だそうです。


ハッキリと決めずに相手に「自由に感じて」と委ねる作品と、珈琲屋クラムボンをお客さんに自由に感じてほしいという想いを重ねているのかもしれませんね。


私の勝手な解釈かもしれませんが、コンセプトをわざとボカしているのはしゃれた発想だと感じます。

 

 

 

私がおすすめするクラムボンの楽しみ方はコレ!

 

①何時に行けばいい?
クラムボンでは豆の焙煎を毎朝しています。
その香りは店内中に広がり、コーヒーのいい香りに包まれますが、時間が経つとともに香りは少しずつ失われていきます。
なので店のオープンである10:00から行く事がおすすめです。
早い時間帯はコーヒーの香りマックスなので、お店に入っただけでも幸せな気分になれますよ。

 

②おすすめの席は?
ズバリ、私がおすすめする席はカウンター席です。それも向かって左側がベストポジションです。

理由は、コーヒー豆を挽くマシンに最も近い場所がその位置で、豆を挽いたときに出る香りが近くで楽しめます。


このポジションからは、ハンドドリップで丁寧にコーヒーを淹れるところを見ることができます。
職人さんがコーヒーを淹れているところを見れるお店は滅多にありません。
ほんの50cmほどの距離で見ることができるので、とっても貴重な瞬間です。

 

マスターとの距離が近いので、会話が楽しめるメリットもあります。
なんでもガンガン質問してみましょう。すごくフレンドリーにお話ししてくれるので話は尽きません。

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③おすすめのメニューは?
ぜひ飲んでいただきたいのが「クラムボンブレンド」です。
マスターが「最高のコーヒーができた!」と自信をもって作り出したブレンドですので、敬意をもって味わいましょう。


④その他の楽しみ
宮澤賢治の童話に出てきた子ガニ、実は店内にいるので探してみましょう。


ヒントは、沢で遊ぶ兄弟のカニとお父さんカニをモチーフに作られた陶板で、マスターの友人が開店記念に作って贈ってくれたものだそうです。
カニがぽっぽっと吐いた泡もうまく表現されているので、童話をイメージして鑑賞すると味わいがあります。

 

 

お店に行くのなら朝おすすめだと言ったのですが、もうひとつ、実は暗くなってからライトアップされたお店もロマンチックなんですよ。
どこか幻想的な夜の珈琲屋クラムボンは、宮沢賢治らしく童話に出てきそうなイメージで素敵です。

 


ただし、閉店時間は19:00なので、あまり遅く行くと迷惑なので気を付けましょう。

 

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 幻想的で素敵